あん
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樹木希林と永瀬正敏の演技力に脱帽、涙目
監督は河瀬直美さん、1997年にカンヌで新人監督賞受賞した方です。
原作はドリアン助川さん、深夜放送パーソナリティでお分かりの方もいる方もいると思いますが構想十数年、やっと完成したという あん という映画です。
個人的にはあまり期待もしておらず出演者の樹木希林さん永瀬正敏さん内田加羅さん市原悦子さん浅田美代子さん水野真紀さん、、、まあ無難なところかというイメージ。
だが、始まりの綺麗な桜からはじまりよくある小さな店の不器用なおやじ(永瀬さん)
小奇麗な髪型服装しているおばあちゃん(樹木さん)私的には田舎にいそうな服装でもよかったかな。しかしながらそこら辺で心をつかまれたのは確かだ。
注目点としては、樹木希林さんのお孫さん本木さんのお子さんの内田加羅さんと樹木さんとの共演かな?
さて映画鑑賞、、
最初の桜綺麗!日本一と勝手に決めつけている弘前城の桜を思い出します。そこに
キャッキャ キャッキャうるさい女子中学生の声が。その中に仲間になじめない感じの内田加羅さん演じるワカナ。近所にありそうなちぃさな店
(どら焼きや)に不器用な店主、永瀬さん演じる千ちゃん。口下手な感じで闇があり自分の殻に閉じこもってそうなイメージ。そー言う私も同じだから気持ちはわかるかな。
そこに小奇麗な樹木希林さん演じる徳江、登場。時給300円でいいから雇ってくれと、、お金?題名があんだからあんこ好きなんだろうと推測。持参したタッパの中にあんこ、千ちゃんに渡す。一時は捨てたが食べてみるとヤバい美味い。
徳江就職。
ワカナのストーリーになるがシングルマザーで母の水野真紀さんとのギクシャク感不満感ある感じだったがあまりささらず。
ここから新人社員の徳江と店長の千ちゃんのあんこ作りが始まるが、その前に私的に好きなシーンがあった。徳江が風に揺れた木々の葉たちに上手く動かない手で振る。
徳江「手を振ってる」 笑顔
かわいいおばあちゃん、心が和む。私も田舎の祖母に会いたい。美味しい物でも送ろう。
さて、あんこ作りに戻ろう。店長だが業務用あんこを使い何もわからない千ちゃんと職人の域に達している徳江の掛け合いが、たまらなく楽しい!!!それに加え小豆でのあんこ作りが、強烈的にドアップ。人間の三大欲求の食欲を否応なしに殻を破ってくる!!ここで映画から興味はクックパッドにいきそうになったが正気に戻る。
やはり素材を生かすレシピはおばあちゃんに聞けだ!!
甘党ではない千ちゃんがどら焼きの店長。嫌いなものを作っている料理人に行列のできる店とよくTVで見たことがあるが、私の知り合いは寿司が大嫌いでオーナー。味は生臭い。
徳江の焼けたような不自由な手の正体が らい(ハンセン病)ということがわかる。この辺りから重いテーマ、考えさせられる。つげぐち陰口偏見、から客足遠のく。画面からみていればひどいと思うが、目の前でハンセン病の方が作ったどら焼きを出されたらすぐ手に取り口に運べるのか自信がない。胸が苦しくなる、、
千ちゃん、オーナーに徳江辞めさせろ!と言わられ苦しみ自分を責める。 永瀬さんの演技が胸を熱くさせる。特にハンセン病棟で徳江の友人(市原悦子さん)が作ったお菓子を泣きながら食べるシーン!!ヤバい泣いてしまう、、永瀬さん好きです、、市原悦子さんの演技も涙そそります。
徳江、予想通りお亡くなりになりました。予想通りでしたが悲しい気持ちに。
徳江から千ちゃんへの手紙。手紙を読みながら、観た者に音を想像させるような綺麗な映像、桜、素敵でした。個人的には、映像、手法は素晴らしいが泣かせようとする徳江の語りがちょっと残念な感じがしました。
最後の千ちゃんが桜の下でどら焼きの営業は、賛否両論かなと思いました。
エンドロール秦基博「水彩の月」 最強にいい曲です!秦基博さん声もメロディーも映画にハマります。
感想
観終わり余韻として樹木さん永瀬さんの演技に脱帽です!今までさほど好きとか嫌いとかありませんでしたが、間違いなく演技力存在感を世界に知らしめた作品でしょう。
賞も取りまくり桜の種がまかれているように世界で上映される国もふえてるようです。日本人の心でもある桜が広がっていくようで嬉しくなります。
内田加羅さんの今後の活躍も期待していきましょう。
お勧め度 5点満点中 4.0
素晴らしい!
最後までお読みいただき有難うございます。パソコン初心者で読みずらい&語学力が無いで不快にしましたらすいません。長い目でお願いします。
これからも独断と偏見で更新していきます