グットネイバー the Good Neighbor
グッドネイバー the Good Neighbor
後味悪い弱者いじめの現実
制作年度 2016年 アメリカ 98分
監督 カスラ・ファラハニ(初長編)
出演者 まさかのジェームズ・カーン!ゴットファザー、ミザリーでお馴染み
ローガン・ミラー (ゾンビワールドへようこそ)
オーア・ギルクリス (イットフォローズ、ワールドシャットダウン)
エドウィンホッジ (地下鉄に潜む怪人)
簡単なあらすじ ネタバレ注意!
.ショーン 頭のいい大学生で家は金持ち。ITに強い
.イーサン ロン毛、母子家庭。
この2人の若者が実験と称し向かいに住む
.ハロルドグレイニー サイコパス、一日中酒浸り、近所を監視、暴力、暴言と噂の絶えない孤独なジジイ(ジェームズカーン)
彼を被験者に選んだ。ハロルドの家にカメラ、溶液、様々な装置を設置しお化け屋敷に改造!心霊現象もどきを起こし反応を盗撮ビデオで観てバカ騒ぎするというなんとも胸くそ悪くなるストーリー。
ルールは3つ
ルール1 被験者への物理的な妨害行為は禁止。機械を通してのみとする
ルール2 実験期間は結果に関わらず6週間で終了させる
ルール3 客観性を大事にし編集や台本は使わず完全な事実のみを記録する。
6日目 停電という心霊現象 ただのイジメである。
ドンドン作戦 勝手にドアが動く心霊現象。ドア動きすぎだろってツッコミたくなるわ!
ジジイぶち切れ斧でドアぶち壊す
唖然とする2人だか、誰かドアを叩く音にビビりまくります。ツッコミどころ満載ですよ〜
11日目 日光ソナタという心霊現象。寝ている時、急に音楽を流し止めようとしたら遠隔で先に止めるというイライラドッキリ。おこちゃまだな〜
しかしハロルドはキャリーという女性との記憶なのか幻覚なのか。地下室の鍵を開け7時間こもることになる。死体でもあるのかといわんばかりだ。
13日目 コールドスポット作戦。ハロルドが寝ている部屋の窓に粘液を塗りひび割れを起こし、冷蔵庫状態にするという。目の前で窓にヒビ入ってるんだから寒いの当たり前で心霊現象ではないだろうとツッコミたくなる。
地下室が気になり地下室から女性の悲鳴が聞こえたと警察に通報し、地下を調べてもらうが物置場で怪しげなシートをめくり異常を探すが何もなく退散。
話は法廷になり、検事は質問しショーンは答えました。イーサンは音信不明なはずの父親と連絡を取り合っていること、父親の暴力で口論になり仲裁に入ったハロルドの通報で父親は留置所送りに。それをきっかけで離婚に。ハロルドを恨んでいて今回の計画、結果になったのでは?ということでした。
場面は実験にもどり、深夜ハロルドの猫がイタズラしカメラが落下。2人はバレるのを恐れイーサンがカメラを回収する役、ショーンは監視カメラで寝ているハロルドの様子をメールする役で家に侵入。
イーサンはカメラ回収に成功するが、地下室の鍵が開いていたことからパトロールの為地下に降りていく。怪しげなシートをめくると何気なく鈴を持つとチリチリンとなる!そりゃ持ったらなるわな。ベルの音で目を覚ましたハロルドが降りてくる。
イーサンは何故か机の上の目立つ場所に置きカーテンに隠れ銃を構える。
ハロルドは銃を持っている。地下室にあるはずの鈴が机の上にあるのに驚愕し
銃でこめかみズドーーン!!
あまりの出来事にイーサンが撃ったのかと思ってしまいましたよ。
動揺したショーンは家に走りイーサンと合流、ショーンはカメラ回収しイーサンは血を拭き、2人は死体を移動しようとしていたところに警官が突入。現行犯逮捕である。
ネタバレ
ここで場面は法廷に移り、友人の証言が真相と真実がわかります。
ハロルドと妻キャリーは仲が良く幸せな生活を過ごしていた。しかしキャリーは癌に侵されていて短い命を、ハロルドと自宅で過ごしたいという事でした。鈴の真相は、ハロルドが妻にプレゼントで、身体に負担がかからないように鈴の音でいつでも呼んでほしいという意味を込めたものであった。イーサンが何気なく触れ居間に置いた鈴に、ハロルドは妻が呼んでいると勘違いし引き金を引いたのだ!
最後の友人の証言、、、キャリーの死後12年が経ち施設を紹介しても
「この家にいると妻を感じられる」
断られたと涙を流した。
裁判長が二人に
「一人の孤独な老人の死を奪う結果になった若者の行動は、終身刑に値する。しかし法律ではそこまで問えない」
とし手を出していない監視行為と初犯の未成年という事を考慮して
2年の保護観察と500時間の地域奉仕を義務付ける
判決に涙するショーン。
裁判所を出たショーンとイーサンはマスコミに囲まれる。人びととマスコミは叫び責め立てるような中、逮捕前まで友人であった者は背を向け立ち去る。ショーンは罪の重さに打ちのめされてるようだが、イーサンは誇らしげに顔をあげているように少し微笑みを浮かべているようだ。離婚に追いやったハロルドを死に追いやった達成感なのか。
感想 評価
初長編映画にも関わらず名俳優のジェームズカーンを使い内容の濃いストーリーに作り上げたことは評価にあたいする。中盤はかなりダレてしまい疲れてしまうのが残念なところかな。おちゃらけたシーンとかなくし違った作り方したほうが堂々と名作と言えたんだけどな。
未成年の犯罪、その判決の違和感は誰しも感じることだがいつか大人になり自分のしたことの重大さを感じ社会に貢献してくれることを願ってやまない。
そーゆう感情にさせてくれるこの映画は深みがあり考えさせられる。
ちなみに題名の意味は「Good neighbor」良き隣人
お勧め度 5点満点中 3.0
何回か観ればジワジワくるかも?